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2005-12 第20回
「タミフル」

あ〜ぁ、惜しかった…浦和レッズ。
最終戦の日の夕方、大阪の知人から喜びの連絡がありました。  くっそぅ…(>_<)

Jリーグもシーズンが終了、冬本番です。
当院でも、なんとなく風邪気味かな?と感じられる患者さんが増えてきた様な気がします。
テレビ等でもインフルエンザの大流行を危惧する内容の報道が目立ち始めました。
運悪く、かかってしまう前に予防・うがいと手荒いを励行しましょう。
ムシ歯や歯周病もそうですが、究極の治療は『予防』です。

インフルエンザの特効薬として一躍有名になった薬『タミフル』、原材料には香辛料の『八角・はっかく』が欠かせないそうです。
流行予想=需要増からか、相場が急騰しているとか。
最近中国の人の中には、この『八角』を食べると健康になると考えている人もいるらしいですが、そのまま食べても効き目はないそうです。

歯の治療に用いる材料にも香辛料を原材料とするモノがあります。
『丁字・ちょうじ』を使った歯の神経の痛み止め作用を持つセメントです。
スーパーでも売られています。
ちょっと匂いを嗅いでみると、『あっ、歯医者のにおいだ!』とすぐに分かると思います。

歯の型(はがた)を採る時に使う、通称『冷たいねんど』、専門的には『印象材』、粉末を水と混ぜて練って使うのですが、その粉末の原材料は『昆布・こんぶ』に含まれる『アルギン酸』という成分です。
『昆布味』はしませんが(笑)

『タミフル』世界の総備蓄の約7割は日本にあると言われています。
現実に大流行した時、これでも足りない。
そんな事態になったら日本が経済力を盾にして、さらに買い漁るのでしょうか?
もしもの際、全世界、すべての患者さんに平等に行き渡る事を願ってやみません。
もちろん、流行しない事が一番ですが…


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