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2005-3 第3回
「キシリトール」

まだまだ寒い日が続きます。風邪などひかれていませんか?寒いとつい体を動かす事が億劫になってしまいますが、スキー・スノボで気持ちのよい汗を流されている方もいらっしゃるかと。冬は冬眠系の我が家ですが、以前はこの時期によく『いちご狩り』に行きました。場所は埼玉の奥地、正丸トンネルを抜けてすぐの『あしがくぼ果樹公園』。雪の積もった中にあるビニールハウスの中は、半袖でも暑いくらい。いちごも美味。結構な穴場です。
いちごにも多く含まれる糖分、キシリトール、名前は皆さんご存知でしょう。今や多くの食品菓子に添加される様になりました。その作用についてはここで詳しく触れませんが、歯を溶かす酸が出来にくい糖分、とでもご記憶ください。
最近、このキシリトール入りのものに替わって宣伝されているのが、新素材『ポスカ』を含んだ『ポスカ○』。ポスかはカルシウムの一種で、歯が溶けるのを防ぐ動きと、溶けかけた歯の表面を修復してくれる(再石灰化)働きがあるとのうたいです。
「なるほど、じゃあこれらの含まれたガムとかをいつも噛んでいれば、ムシ歯にはならないな」
残念ながらそれはNOです。勘違いしてはいけないのは、これらはすべて『補助的なもの』であるという事です。もともと人の唾液には再石灰化も酸を中和する機能も備わっています。よく噛む事により唾液を多く出させるだけでも十分ムシ歯予防につながります。主体はやはりハミガキでプラークを取る、ムシ歯になりやすいものを長時間口に留めない事だと思います。
やはり『甘い話』はそうはない様です(笑)。


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