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2005-4 第6回
「HABBIT」

ここ数週、アジアのある地区では反日運動が…との報道が毎日の様になされています。GW間近、海外へと予定されている方々にとっては悩みのタネでしょうか?
私は今までに海外旅行へは一度しか行った事がありません。それも新婚旅行でのサイパン島。ですから『大陸』という地には足を踏み入れた事がありません。スポーツ観戦で日本各地を小旅行する事で、今のところ大満足している私に、海外があまり魅力的に感じないのも事実。でも、もう少し年をとると考えも変わるかな?…
近年、私が海外へ行かなくても海外の人々は日本へドンドンやって来られています。昔は外国人を街中で見かけると、とても珍しいモノを見る様な目で追ったりしていましたが、今では印象にも残らない、日常の事のようになりました。もっとも、アジア系の人は我々日本人と容姿がそっくりですから、外国人と気付くこともないのかも。
我が医院にも、ときたま外国人の患者さんがみえます。以前は近くの国立大学の留学生が多かったです。留学生なのに日本語はさっぱり×という方もいたり、ペラペラの方もいたり。私は身振り手振り・カタコト英語を駆使し会話をします。それでもうまくいかなければ辞書片手に筆談も。歯の治療時間よりも時間かかり、気もはるかに遣います。ゆっくり聞き取りやすい話し方をしてくれればいいのですが、ドーっと畳み掛ける方には参ります。何度か繰り返し聞いているとどうにか理解でき、治療へと移れるのですが、あるロシア人女性の一単語だけは最後まで理解出来ませんでした。
『HABBIT』
中学生で習う『癖・習慣』の意味だとまずほとんどの日本人なら思うはず。その女性は『TOOTH HABBIT…』を連発。『歯の習慣?』身振りからすると歯のかぶせ物の事っぽいが…結局その日は治療にいたらず、私の語学力の程度に幻滅されたか、その後は来院されませんでした。後に辞書で調べると、下の2行程度の記述に『装う。…に着せる』とあるではないですか!やはり『歯のかぶせ物』の事だったんだ、と納得しました。 たいていの人は『COVER』『CROWN』と言ってくれるのに…『HABBIT』を聞いたのは今でもその一度だけです。
余談ですが、2002サッカーW杯開幕前夜(6月1日・土曜)、JR大宮駅構内で、大きな荷物と地図を片手に途方に暮れている(様に見えた)外国人カップルを発見。話し掛けたところ、埼玉スタジアムへ行きたいがわからないとの事。私の帰る方向とまったく同じなので、一緒に行きましょうと話すとニッコリ。最寄りのJR東川口駅まで来ると今度は、ALL NIGHTのSTOREを教えてくれ、とのお尋ね。ちなみにこの二人はスウェーデン人で、ホテルに泊まったりせずスウェーデンチームを追い掛ける旅をするとか。深夜営業の店の駐車場などで野宿するそうです。スウェーデンからすれば日本は暖かいけど…埼玉の次は神戸と宮城だそうな。そういえば私が大分で観た試合はスウェーデン対セネガルでした。そこにも二人はいたのかな…世界にはいろんな人がいますね。
別れ際『お礼にビールでも一緒にどう?』と誘われましたが、丁重にお断わりをしました。なぜなら、すでに私は泥酔してましたから〜〜残念(笑)


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