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2006-3 第23回
「ラジオ」

二月のある朝、ラジオから流れる『君が代』で目を覚ましました。
トリノ五輪、みなさんも楽しまれましたか?
時差の関係で、一番の見どころが日本の深夜〜早朝。
さすがにテレビにかじりつくワケにはいかず、私は枕元にラジオを小さな音でつけっ放しにし、半分夢の中で楽しんでいました。
 
ラジオといえば私、学生時代の勉強は『ながら族』でした。
音楽やラジオを常に聴きながら、寝ているときもラジオをつけていました。
しかしさすがに日本語放送だと聞き入ってしまい眠れないため、音楽しか理解できない英語放送『FEN』を聴いていました。
その時代の思い出を、今回の『君が代』で思い出しました。
当時FENではアメリカの音楽チャート番組を、深夜から早朝にかけて放送していました。
ある時期、早朝にかかる知らない曲が妙に心にとまりました。
あまり上位の曲ではない、しかしチャートに長く残っていたと記憶しています。
どうにかしてこの曲の音源を手に入れたい衝動にかられました。
なんとなくわかる歌詞から曲名を予想、雑誌のチャートで『それらしき曲』を発見。
日本では全く無名に近いアーティストゆえ、近所のレコード店では発見できず、大量陳列で有名な秋葉原の量販店にてシングルレコードを発見。
この時の感動は、今でも忘れません。レコード盤も今でもちゃんと手元にあります。

だから何?と思われるでしょう。
今ならパソコン検索で一発ダウンロード、しかも音もデジタル。無駄な時間を要す必要ないよ…。
うん、確かに。
でも、どちらが感動が濃いいか…?記憶に残るか…?
今の時代、情報を得る事に関しては大変便利になりました。
図書館へ行って文献を探さなくとも、辞書を開いて書き写さなくとも、パソコン検索・プリントアウトで解決します。
これからはそれが当たり前の事となるでしょう。
しかし、なんかインパクトがない…
金メダルの選手も、メダルを獲得した喜びが爆発するのは、それまでの苦労があったからでしょう。
素晴らしい演技だけでなく、そういった背景を見る人も感じ、より感動を高めるのではないでしょうか?

さて、前置きだけでほとんどスペース使ってしまいました(笑)が、最近は、物事を成し遂げる事に労力を惜しまない、という事が少なくなっている様に感じます。
それと同時に、本来生きている動物としてやる必要がない事をやらねばならなくなってきています。
1950年代ごろ、日本は食糧難でした。 当然ダイエットは必要なかったでしょう。
今では機械やロボットが成せる仕事を、人が身体を動かしてやっていた時代は、スポーツクラブでわざわざ運動しなくとも、運動不足にはならなかったでしょう。
今の日本の『長寿』を支えているのは、この世代を経験された高齢者の方々。
それは『ムシ歯が蔓延していた世代』の方々、でもあります。
裏返せばムシ歯があっても、長生きできる? 私の説ですが(笑)

以前、ムシ歯は減っている、先天的に永久歯の少ない子供さんが増えている、と書きました。
歯並びの並びきらない子供さん、歯茎の炎症を抱える子供さん、も確実に増えています。
いろんなアレルギーも…この世代の平均寿命はどうなるのだろう?
医療は歯科だけでなく、すべての分野で飛躍的進歩を遂げています。
とても心強い事です。
しかし、本当に大切なのは、医療を受けずに済む様、日々健康を維持する事・予防です。

健康はお金買えない。
ローマは一日にして…です。日々のちょっとした予防・努力の積み重ねが一番では?、と感じます。
まずは食べた回数と同じだけ、歯を磨きましょう。


花粉の時期です…(>_<)


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